アキバ系男性の初めての出会い
いわゆる「アキバ系男性」である和幸くんは、女性とコミュニケーションをとるのが苦手でした。「最後に同世代の女性と話をしたのは、小学生のときかなぁ」と冗談を言う彼ですが、それがあまりに冗談に聞こえないのも悲しいことでした。もともと、物静かな性格で、さらに「アキバ系カルチャーに頭まで浸かっている」という自覚。「きっと、女の子は僕のことを気持ち悪いって思ってるだろうな」そう感じることで、さらに女の子とコミュニケーションをとれなくしていたのでした。しかも、同世代の女の子と話ができない反動か、「ロリコン」気味になってきた自分に嫌悪を抱くようになってきたのでした。「このままじゃヤバイ。変態になってさらに女の子と溝ができてしまう」。彼の中で「ピンチ」という言葉が何度も点滅しました。しかし、解決策が思いつきません。このままではいけないとは思っても、どう事態を改善すればいいのかまではわからなかったのでした。そんなときに、アドバイスをしてくれたのが幼なじみの男友達でした。彼は容姿は今風ですが、同じ「アキバ系カルチャー」を信奉する仲間でした。しかし、和幸くんと違うのは「女の子と普通に話ができて彼女もいる」ということでした。和幸くんは彼に相談しました。「なぁ、どうしたら普通に女の子と話ができるのかなぁ」彼はこんなアドバイスをしたのでした。「女の子を、自分のお母さんだと思えよ」この発言に和幸くんは衝撃を受けたのでした。「女の子に対しては、無駄に格好つけちゃダメなんだよ。もっと、自然に振る舞わなきゃだめ。そういうことをすぐに見透かしてくるからね、彼女たちは。あと、気に入ってもらおうって下手に出るのもやめな。それはナメられて、アッシーとかご飯をごちそうするだけの関係になるから。だから、絶妙な関係というのは自分とお母さんの関係かな」和幸くんは自分で暗示をかけました。「すべての女性は母ちゃん。すべての女性は母ちゃん」。この方法は結構効果があったようです。